山本佐太郎商店

岐阜県岐阜市にある山本佐太郎商店は今から約140年前、明治9年創業で戦前は菜種を石臼ですりつぶして濾過する事で菜種油の搾油を行っていました。

戦前、油は高級品とされていて、江戸時代には灯明用の油として灯りに使われたり、江戸から明治までは和紙に塗る事で防カビ・防虫・防水として提灯や傘、花合羽と言われる活花を包む油紙に使われていましたが、電気やビニール製品が普及したことでニーズが減り、油の主要用途は工業用から食用に移り変わっていったという歴史があります。

戦後、高度成長期になり日本の食文化が向上していく中で外食をするようになり、揚げ物を食べたり、油をたくさん取るようになったため、自然と時代の流れにあわせる形で山本佐太郎商店も販売先を変えて行きました。

曽祖父である佐太郎さんの頃は自社で油を搾っていましたが、搾油していた場所が空襲で焼けてしまいそこからは問屋業に切り替え、培った確かな目と舌で現在は何種類もの油をメーカーさんから仕入れて岐阜市近郊の飲食店や工業用としても販売されています。

取り扱いブランド